今回のガンバルジンエイサーインタビューは、株式会社ネットプライスドットコムで事業責任者を務めている佐藤星さん。
普通の大学生とは一味違った大学生活を送ってきた佐藤さん。
彼の持つ、周りに流されない強い意志、そして、ビジネスに対する情熱は一体どこから生まれてくるのだろうか。
▶ まずは簡単に自己紹介をお願いします。
慶應大学経済学部4年の佐藤星です。
現在、株式会社ネットプライスドットコムで、インキュベーション本部サービス流通事業統括責任者を務めながら、Webサイト「Adoma」の運営を中心に行っています。
今は大学4年生ということもあって、大学の授業に出るのが週3時間程度で、仕事は週6くらいでやっているので、仕事中心の生活という感じですね。
▶どういったきっかけでネットプライスに入り、そして今の事業責任者という立場に就いたんですか?
高校の時に、県レベルでも強豪のテニス部で、必死で取り組んでいたということもあって、大学に入っても、「常に本気で生きていたい」という思いがあったんですね。
その当時から、自分は「団体の中で活躍する」か、「個人で頑張っていく」かだと、個人として頑張る方が向いているなぁって思っていました。そこで、個人として頑張っていけるように、自分自身にバリューをつけられるよう、卒業後はMBAを取りたいなぁって考えてて。
そんな時に、交換留学制度があることを知ったので、英語を必死に勉強して、大学3年生の時にイギリスに留学しました。
留学中には、学生と社会との関わりがあまりに少ないことを実感して、「日本に帰ったら、もっと社会と関わりを持ちたい!」と強く感じました。
帰国後は、あるベンチャー企業のインキュベーション施設(※新規に事業を起こすことを支援する施設)でインターンをしていたんですが、その会社は社員一人一人に、かなり自主性が求められているところだったんですね。
それで、「これだったら、自分たちが実際に事業を始めるのと同じじゃん」って思うようになって。
そんな思いを抱いている時だったのですが、たまたまネットプライスの就職説明会で佐藤社長の講演を聞く機会があったんです。
その時に聞いた「誰でも事業を提案できる」という会社の制度があることに驚きました。そこで、「せっかくだからこのチャンスを活かしてみよう!」と思って、心に温めていた自分の計画を会社に送ってみることにしました。
会社側には、自分のその積極性を評価してもらえたのか、「一緒に仕事をしよう」という声をかけて頂いて、ネットプライスで働き始めることになったんです。
その後、今運営している「Adoma」の企画のプレゼンをして、OKをもらって事業責任者を務めています。
▶1年間の留学で得たことは何ですか?
もともとは金融工学を学ぶつもりだったんですが、イギリスでは財務やアカウンティングを中心に勉強していました。
イギリスでの1年間は、自分の生き方を考える時間になったかなぁと思います。
あと、英語に関して実感したのは、海外で通用するのは単純な語学力ではなくて、「自分の気持ちを伝えたい!」っていうコミュニケーション能力が重要だってことですね。
▶「Adoma」というサイトの概要を教えてください。
ユーザーが何か質問したい時や困ったことがあった時、そのサイトを通じて、エキスパートに質問や仕事の依頼ができるというサイトです。
コンピュータ関係、デザイン、ビジネス、カウンセリングなどのカテゴリがあり、様々な依頼に対応しています。
両者が合意に至った時点で課金され、また両者が同意すれば無料でも行えます。
▶なぜAdomaのような形のビジネスを始めようと思ったのですか?
アメリカのイーランスというWebサイトをモデルにしました。イーランスでは、ネットを通して、様々な仕事をそれぞれのエキスパートに依頼できるんですね。
つまり、自分自身のアイデアさえあれば仕事がすべて片付く、という形なのです。自分たちのAdomaもその形を目指しています。
ネット上での質問であれば、OKWAVEやYahoo!知恵袋といったように無料でできるサイトもありますが、うまく答えきれていない質問もあったり、無料である分、時には無責任な回答が見受けられたりすることもありますよね。
Adomaは有料である分、信頼のおけるエキスパートから納得のいく回答を得ることができます。
あと、仕事の依頼ができるというのも、他のサイトにはないメリットだと考えています。
▶サイトがオープンするまで紆余曲折あったと思うのですが、一番楽しかったことは何ですか?
いやぁ~何もないですね・・・(笑)。
やっぱり、現段階では、まだ事業の過程の中にしかないと考えているので。サイトをオープンすること自体に意味があるのではありません。
より多くの方に利用していただいて、そして、利益をあげて初めて目標が達成するのだと、自分では思っています。
▶成功のために心がけていることは何かありますか?
基本をきっちりやらなきゃなぁと思っています。
分かりやすく言えば、メールをすぐに返すとか、電話にすぐ出るとか(笑)。
やっぱりそういうビジネスの基本ができている人が成功できる人間だと僕は思っているので。
あと、「今何が足りなくて、何が必要か?」ということを常に考えるようにしています。
▶仕事をする上で、何か辛かったことはありますか?
人に迷惑をかけるというのは辛いですね。
自分のせいで周りの社員の方の仕事を遅らせてしまう時は、本当に申し訳ないなぁと感じます。
▶事業責任者という立場だからこそのメリットは何かあるのでしょうか?
大学生が実際に自分の企画を実現したいと思った時に、起業、ビジネスコンテストへの応募などいろいろあるかと思います。
でも、この事業責任者という立場であれば、その企業のリソース、名刺、初期投資額などの面でかなり有利になるなぁという風に感じています。
いやー想像してなかったですね。当時は、いわゆる世間で言うところの「良い会社」に入っているのかなぁって想像してました。
いわゆる「良い会社」に入って人生を送るか、それともベンチャーなどに入って、自分のやりたいことをやるか、どちらが良いのかっていうのは、一概には言い切れないと思うんですよね。
ただ、自分自身は、人と全然違うことをやって、全然違うバリューを見出したいなぁっていう思いが強くあって、今のような形になったんだと思います。
▶大学生活を100点満点で表すとしたら何点くらいですか?理由も教えてください。
う~ん、60点くらいですかね~入学当初は全然ダメでした・・・(笑)。
まぁでも、基本的に過去は振り返らない主義というか、常に未来を見つめていたい人間ではありますね。
▶好きな本は何かありますか?
勝海舟の談話をまとめた作品「氷川清話」が好きですね。
勝海舟の語録っていうイメージですね。自分と考え方が似ていて、この本からいろいろなことを学びました。
▶好きな異性のタイプを教えてください。
なんですかね~(笑)。できる子・・・んー気が利く子がいいかなぁって思いますね。
一度言った話をちゃんと覚えているとかっていうのは大事ですね(笑)あと、気分の浮き沈みがなくて、安定してる人がいいですね。
▶将来の夢を教えてください。
最終的には、日本で得たノウハウを生かして、海外でもネットビジネスを興したいと考えています。
海外で成功することは、間接的に日本のためにもなるなぁと思いますし。「Adoma」を成功させて、20代終わりまでに海外に行くのが理想です。
▶大学生に向けて一言お願いします。
1年生へ
事業を興した今になって振り返ってみれば、もっと早めにやっておけば良かったなって思います。
1年の時からガンガンアクションを起こしていくことが大事なんじゃないかなぁ。使い古された言葉ではありますが、「失敗を恐れずに行動していくことがベスト」でしょうね。
就活生へ
会社の目指すべき目標と自分の目標がきちんと合致しているかどうか、が全てだと思います。
業種を気にせずに、会社と自分の方向性があっているかが、何より重要なんじゃないかなぁ。
あと、その企業を表面的に見るのではなく、社長がどういう人なのかを見るべきだと思いますね。
取材を終えて
取材時には、黒色のスーツ姿に身を包んでいた佐藤さん。
私の目に映った彼は、もう「大学生」などではなく、紛れもなく「自立した社会人」そのものだった。
取材には、終始笑顔で応じてくれたが、ビジネスに関して語りだすと、幾分か彼の視線が鋭くなっているように感じられた。
それは、何より彼がビジネスに真剣に取り組んでいる証拠であり、「ビジネスを通じて、より良い社会を創りたい」という彼の思いの表れなのだと思った。
「Adomaでもあてはまることなんですが、単に何かを作っただけではなく、その何かを通して、たくさんの人の役に立つことができて初めて、僕は成功したと思えるんです。」
彼は現状に決して満足することなく、常に先を見つめている。来春からは、株式会社ネットプライスドットコムで、実際に社会人として働き始めることになる佐藤さん。
いよいよ名実ともに「社会人」になるが、彼ならきっと、またネットビジネスの新しい風を吹かせてくれるはずである。
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佐藤 星(サトウ セイ) |
ネットプライスドットコム
運営サイト(Adoma)
Text By:土井 直樹(GANBARUZINE!編集部)
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