今回のガンバルジンエイサーインタビューは、ユニサイクリスト(一輪車)の世界王者の安藤勇太さん。
マイナースポーツに本気で取り組み手にした世界王者という称号。しかし、彼のゴールはそこではなかった。安藤さんのスポーツに対する“プロ”の姿勢に迫ります。
まずは簡単に、自己紹介と併せて一輪車を始めたきっかけを教えてください。。
はじめまして。早稲田大学スポーツ科学部4年の安藤勇太です。一輪車は6歳くらいからはじめました。小学校に入学するにあたり、幼稚園のときに仲の良い友達と違う小学校に入学するということで、遊ぶきっかけづくりとして、 お互いの家の間くらいにあった地元の児童館で一輪車クラブに入りました。なので、もともと一輪車に乗りたくて練習していたというより、 友達と遊ぶためのツールとして一輪車があったという感じですね。
本格的に一輪車をはじめたのでいつ頃からでしたか?
小学校に入っても、児童館でずっと一輪車を続けていたのですが、小3の時、当時のクラブチームの先生に誘われる機会があって。
それで、名古屋の支部のクラブチームに入ることになりました。
クラブチームに入ってからは、いろいろな大会にも出るようになり、学年別の全国大会でも優勝もしました。 小学校時代には学校での部活として野球や陸上、サッカーをしていました。
中学時代の話を聞かせてください
「一輪車をメインにやりたい!」という理由で、部活は、あまり忙しくなさそうな軟式テニス部に入りました。
凄くネガティブな選び方ですが(笑)。中1、中3と一輪車の国際大会があったので、それに向けて必死に練習したいという思いがありましたね。
でも、一輪車中心の中学生活にするつもりだったのに、実は中学時代に一度一輪車をやめているんです。というのは、入部するときはそんなに厳しい部活ではなかったのですが、私が入学した年に部活に力を入れる顧問の先生が赴任してきたんですよ。しかもなぜか僕がキャプテンになってしまって。
それに加えて、部員が僕を含めてもともと5人しかおらず・・・。 キャプテンなのにきちんと練習にいかない、なんて示しがつかないと思ったので、「もうこの2年は一輪車をやめて、テニスに捧げよう!」そう決心しました。
もともとは強いチームではなかったんですが、一輪車への情熱をテニスに注いだ結果、市の大会で個人・団体ともに優勝できました。その時は、本当に嬉しかったことを覚えています。県の選抜メンバーにも選ばれましたね。
高校時代はどのように生活していたのでしょうか。
最初は中学に引き続き、テニスをやろうと思ったりもしていました。
でも、一輪車に戻りたいという気持ちも強まりましたね。なぜかというと、テニスには限界があると思ったからなんです。 一輪車での世界というのは、見えてたといえば大げさだが、世界がどんなものかくらいの感覚はありましたからね。。
テニスと一輪車の楽しさは比べることはできないが、上を目指し上りつめたいと考えると、一輪車の方が世界で通用するという意味では、可能性があると思ったんです。 というわけで、高校はスラムダンクの流川方式で、家の近くにある高校に入ることになったんです(笑)。
練習する仲間も少ないと思いますが、どこで一輪車を練習するんですか?
スケーターがよく練習しているところですね。
たとえば大きな駐車場とか。広い場所を探しては練習していましたね。でも、基本的には練習は一人ですから、そういう意味ではテニスの部活をしていたときよりも「自己管理能力」や「目標設定能力」が問われます。
一輪車を含め、競技人口の少ないスポーツで上を目指すためには、教えてくれる人やライバルという目標自体がない分、こういった力が必須になります。
そして、こういうことができる人が残っていくし、勝てるんだと思いますね。 まあ、自分は実は、「誰よりも早く走ること」を目的とした“競技”以外にも、“パフォーマンス”もやっているんですよ。これは、中一のときにドイツの国際大会に行って、演技を見て影響を受けたところが始まりですね。
それに、「一輪車やってます」って人に言っても、なかなか伝わりにくいじゃないですか。
その場で100m走る訳にも行きませんしね(笑)。 そういうとき、一輪車を使ったパフォーマンスをすると、すごい分かりやすいし、「一輪車ってかっこいいんだな」とか、そういうイメージも持ってもらえるかなって思ったんです。なので、レースの練習だけではなく、パフォーマンスも練習もするようになりましたね。
大会について教えてください。
デンマークのコペンハーゲンで開かれた前回の世界大会で、700c(タイヤのサイズ別でもっとも大きいものを使用するレース)の1500mで世界一になりました。
この大会は2年に一度開催されます。 優勝したときは本当にうれしかったですね。目標としていたタイムを切ることができて、そして最高の結果を残せましたから。
多くの支えてくれた人に感謝しないといけないなって思います。長い間、一輪車をやっていて本当によかったと思えた瞬間の一つですね。
将来の夢を教えてください。
「文化人」になりたいって思っています。ただの選手、ただのパフォーマーというだけではなくて、
何かを伝えられる人。自分が一輪車という競技や、パフォーマンス、子どもたちに教えていたりする中で得られた経験、学んだものを、伝えていきたいと思っているんです。
僕は大学院への進学が決まっているのですが、勉強以外にやろうと思っていることがあるんです。
それは、僕と同じような学生アスリートを取り上げるコンテンツを、僕が今運営しているサイト内に作ることです。
スポーツをやっている大学生の中でも、プロを目指し続ける人と、社会人になるタイミングで辞める人もいます。
この選択は、これまでの人生の中での区切りということもあり、本当に大きい選択の一つだと思います。
こんな選択をしようとしている人、してきた人に対して取材したいんです。
そして5年後同じ人に取材に行き、どうなったかっていうところを伝えるようなことがしたいんですね。
辞めるということが、イコール諦めるということではないですからね。
世の中には、スポーツをポジティブに辞める人もいますし、ネガティブに続けている人もいますから。一人一人の“選択”という部分に注目して、記事を作りたいんです!
安藤さんは、パフォーマー“U-ta”として、様々なジャンルのクリエイティスト達がプロジェクト、企画ごとにコラボレーションし 今までに無かった新しいエンターテインメント、コンテンツ、文化をtokyoから創りだしていく「tokyo creatist」等でも活躍している。下記の動画で彼のパフォーマンスを要チェック!
![]() | 安藤 勇太(アンドウ ユウタ) |
世界記録保持者 安藤勇太公式ブログ ~一輪車で世界をつなぐ~
「Yuta-Ando.net」
Text By:山川 雄志(GANBARUZINE!編集部)
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